(国立大学法人鹿児島大学HPより引用)
このようにお子さんのお口がぽかんと開いていることはありませんか?
お口ぽかんとは、お口が無意識に開いたままの状態になっていることです。
専門用語で"口唇閉鎖不全症"(こうしんへいさふぜんしょう)といいます。
今回は、"口唇閉鎖不全症"とそれに関連する"口腔機能発達不全症"(こうくうきのうはったつふぜんしょう)について詳しくお話します。
新潟大学などの研究チームが2021年に3~12歳を対象に行った疫学調査では、日本人の子供たちの30.7%が日常的にお口ぽかんをしているということが明らかになりました。
1、ぽかん口の原因
・口呼吸:アレルギー性鼻炎があり鼻で呼吸しにくい
・お口の周りの筋肉の弱さ:お口の周りや舌の力が弱く、お口を閉じる力が不足
・開口:奥歯は、上下の歯で噛み合っているが、前歯は隙間がある状態
・低位舌:舌の位置が下がり、常に下の歯の位置にある状態
これらのお口ほかんの症状を歯科では、"口腔機能発達不全症"といいます。
息をすること、食べることは、とても重要な行為です。最近のお子さんには「口呼吸」「異常嚥下癖」など呼吸や嚥下が不正常な子供が多くなってきました。
2018年より歯科保険において"口腔機能発達不全症"という病名がつき、対応が可能になりました。
2、お口ぽかんによる悪影響
・口呼吸:お口の中が乾燥することで細菌が増殖し、むし歯や歯周病、口臭のリスクが高くなる
・歯並び:舌が正しい位置にないと歯並びや滑舌が悪くなる原因になる
・感染症のリスク:口呼吸によって鼻のフィルター機能が低下し、ウイルスや細菌が体内に入りやすくなる
・姿勢が悪くなる
3、ぽかん口のトレーニング方法
4、0歳からできる"口育"
・0歳のうちは積極的に指しゃぶりをしましょう。
お口の中からの刺激は脳への刺激になります。
・2歳以降の指しゃぶりは、舌の位置が低くなり上顎が小さくなり歯並びに影響が出てきてしまうので徐々にやめましょう。
YouTubeの「ゆびだこ」という動画は指しゃぶりをやめさせるのにとても有効です。
指しゃぶりを無理にやめさせるとお子さんが精神的に不安定になることがあります。自然にやめるのが望ましいですが、親御さんなら将来の歯並びも気になるところですね。お子さんによってやめるきっかけや時期は様々です。弟や妹が生まれたから、お友達に言われたから、指だこが気になりかわいい手・かっこいい手になりたいから、手の臭いが気になったから、などいろんなお子さんがいます。
まずは、歯科医院で相談して一緒にお子さんを見守るところからスタートしてみてはいかがですか?
・水分摂取はコップ飲みがおすすめ
乳児期(0歳)からのストロー飲みやスパウト飲みは低位舌や異常嚥下癖の原因になります。生後7、8か月からコップ飲みのトレーニングを開始しましょう。最初はスプーンを使い少量からスタートし、コップでも少しずつすすり飲みができるようになってきます。
自然な口腔発達をサポートする商品もあります。
・乳児のおもちゃ舐め、歯固めは積極的に
お口の周りの刺激が脳へ伝わり、乳児嚥下→成人嚥下への切り替えをスムーズにします。
歯は、人体で最も鋭敏な感覚器官といわれ、なんと1000分の5mmの厚さを感知できます。前歯が生えてきたら積極的に歯固めをし、脳への刺激を促しましょう。
5、まとめ
この豆知識を読み、お子さんが口腔機能発達不全症なのか心配になる方も多いかと思います。現在当院では、お口の機能を測る機器があり、その結果によってどのようにトレーニングをした方がいいかを相談できます。
お子さんのお口の健康を一緒に守っていきましょう。
≪参考文献≫
一般社団法人日本口育会:全身の発育を口から見る口育
論文:新潟大学院医歯学総合研究科小児科
子どもの❝お口ぽかん❞の有病率を明らかに-全国疫学調査からみえた現代の新たな疾病-
画像:国立大学法人鹿児島大学HPより引用
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