"上皮真珠"って聞いたことはありますか?
赤ちゃんのお口の中に"真珠"!?とビックリする方が多いかと思います。
お母さん、お父さんからの質問でお話が出ることがあるので今回詳しくお話させていただきます。
1.上皮真珠とは
【新潟県歯科医師会から参照】
見た目が真珠に似ているためそう呼ばれています。
★特徴:0~1歳の赤ちゃんの歯肉に、米粒大の白く丸いこぶのようなもの。
大きさは1~3㎜程度。できる場所や個数は個人差があります。
触ると少しぷにぷにしています。
これのようなものがあったら上皮真珠の可能性が高いです。
「泣いているときにみつけた」
「口の中にカビのようなものがある」
「もう乳歯が生えてきたのかな?授乳や成長に影響ありますか?」など
こういった声を聞くことがあります。大切な赤ちゃんのことなので心配になりますよね。
★なぜできるの?
歯の形成過程で吸収されずに残った歯提(歯を形成する組織)が変化したものです。乳歯が生える前の乳児期に1~数個見られます。
2.みつけたらどうしたらいい?
上皮真珠は、数週間から数ヶ月で自然に消えてなくなります。
なくなるときは気付かずいつの間にか、消えてなくなっていたということや
上皮真珠が潰れて液体が出ることもあります。
自然に治ることから歯科への受診や治療は必要ありません。
生えてくる乳歯への影響はないので安心してください。
もし、上皮真珠がわからない、心配ということでしたら受診して歯科医師に診てもらうこともできます。気軽にご相談してください。
3.上皮真珠はいつまであるの?痛みは?
胎生期:100%にみられます。
新生児:80~85%にみられます。
性差:男女差は特にありません。
良くできる場所:特に上の前歯が生える歯肉が多いです。
他にも上顎や奥歯の歯肉に広範囲にみられることもあります。
全ての子に出来るわけではないですが、上皮真珠があっても気付かないお母さん、お父さんもいます。痛みはなく自覚症状もないのでミルクが飲めない、授乳ができなくなるわけではありません。
歯が生えるまでには自然に消えることがほとんどです。
上皮真珠があっても心配はありません。
4.赤ちゃんの歯が生え始める時期
赤ちゃんの歯は、一般的に、生後4~6ヶ月頃に下の前歯から生えてきます。
乳歯の歯が生え始める時期について
まれに"先天性歯"(せんてんせいし)といい
生まれた時にすでに歯が生えていたり、新生児期(生後1か月以内)に歯が生えてくることがあります。
【新潟県歯科医師会から参照】
先天性歯は歯の形成が不十分で歯の根がほとんどできていないのでグラグラしていることがあります。
特別な治療は必要ありませんが、授乳の際に乳首に当たり激しく痛みがあったり、赤ちゃんの舌に傷ができたり、グラグラしていて歯を飲み込んでしまう危険がある場合は、先天性歯を抜くことがあります。
5.初めての歯科受診
初めての歯科受診、お母さん、お父さんも少し身構えてしまいますよね。
家で仕上げ磨きの時嫌がったり、泣いたりするし、歯医者でも泣いてしまうんではないか…と心配されて受診される方もいます。小児科の受診と同じでほとんどの赤ちゃん・お子さんは、初めての歯医者は、ほとんどの子が泣きます。全然大丈夫です。泣いて大きなお口を見せてもらえるとかわいい歯がよく見えます!歯科医師や他のスタッフも泣いてもびっくりしません。成長とともに出来ることが増えていきます。その成長をお母さん、お父さんと一緒にみれるとスタッフも嬉しいです。
最後に…
"上皮真珠"を見つけたお母さん、お父さんラッキーですよ!
みんながあるわけではない、お口の中の真珠
上皮真珠はいつなくなってしまうかわかりません。
かわいいお口の中に、今しか見ることができない大切な時期です。
赤ちゃんの成長の一つを見つけることができたのは、普段お母さんお父さんが赤ちゃんを大切にしている証拠です。
小さなころから、仕上げ磨きをしたり、歯科医院の定期健診へ行っていると
歯科への恐怖心が自然となくなり、治療が必要になった時もスムーズに治療ができます。
大切な赤ちゃん・お子さんのお口の健康をみんなで守っていきましょう!
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