管理栄養士の江口です。
皆さんはミネラルについてご存知でしょうか?
名前は聞いたことあるけど・・・どんな働きをしているかまではわからないという方が多いのではないでしょうか?今回はそのミネラルについてお話します。
【ミネラルとは?】
まず、ミネラルは私達の体にとって重要な役割を持つ五大栄養素のひとつになっています。その中でもミネラルは、人間の臓器や細胞の活動をサポートしたり歯や骨のもとになったり、酵素の成分として体の機能を調節する役割といったとても重要なはたらきがあり、生きていくうえで欠かせない栄養素になっています。
しかし、ミネラルは体内で合成できないためお食事から摂取する必要があります。
現在、日本人の食事摂取基準(2020年版)では13種類のミネラルの推奨量や目安量を示しています。その中でミネラルは、体内の鉄の量を基準に、それよりも多いもの(体内に多く存在する)「多量ミネラル」とそれ以下のもの(体内にわずかに存在する)「微量ミネラル」に分類されます。
多量ミネラル
ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン
微量ミネラル
鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン
このようにミネラルは分類されます。
ここからは各ミネラルの役割について簡単に説明していきます。
〈多量ミネラル〉
〇カルシウム:歯や骨の構成成分、血液凝固や筋収縮などに関与
体内でのカルシウム分布量は歯や骨格に99%、細胞の内外に0.9%、血液に0.1%
となっています
カルシウムは体内で最も多く存在するミネラルになっています!
欠乏症:骨粗鬆症・くる病・骨軟化症・テタニー など
過剰症:高カルシウム血症・腎臓結石 など
〇ナトリウム:体液の浸透圧の維持、体液量や血液循環の維持
過剰症:浮腫 など
〇カリウム:体液の浸透圧の調節、神経や筋肉の興奮伝達の調節。
〇マグネシウム:歯や骨の構成成分。酵素反応へも関与
体内でのマグネシウム分布量は、歯や骨格に50~60%、残りは軟組織や髄液、その他血球や筋肉の細胞内に分布しています。
欠乏症:テタニー など
過剰症:嘔吐、下痢 など
・リン 骨や歯の構成成分、核酸やリン脂質の構成、エネルギー代謝や貯槽に関与
欠乏症:くる病・骨軟化症・溶血性貧血 など
過剰症:低カルシウム血症 など
〈微量ミネラル〉
〇鉄 ヘモグロビンや酵素の構成成分
欠乏症:鉄欠乏性貧血 など
〇亜鉛 酵素の構成、たんぱく質合成などの生体反応へ関与
欠乏症:味覚障害、皮膚炎、成長阻害 など
味覚障害について↓↓
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〇銅 酵素の構成成分、神経伝達物質の産生、鉄代謝などに関与
〇マンガン 酵素の構成成分
〇ヨウ素 甲状腺ホルモンの構成成分
〇セレン 酵素の構成成分
〇クロム 糖代謝、脂質代謝の維持に関与
〇モリブデン 酵素の構成成分
このようにミネラルは私たちの身体にとって重要な栄養素であり、体内で様々な役割を果たしてくれています。不足しないように日々の食事では気を付けていくことが大切です。しかし、摂りすぎると過剰症を引き起こしてしまうものもあります。なので、色々な食材を日々の食事にとりいれ、過不足のないようにバランスの良い食事を心がけることが大切になります。
バランスの良い食事が理想ではありますがお食事からだけでは栄養素を取るのが難しい時はサプリメントに頼るのも一つの方法です。
当院では、ヘム鉄とナイアシン、ビタミンC(レモンV)のサプリメントを置いています。
気になる方はスタッフにお声掛けください!
また、食事についての相談も行っていますのでこちらもご気軽にお声掛けください。
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