歯科助手の小林です。
今回は歯科訪問診療を受ける際の詳しい流れをご説明します。
「患者様の一生涯の口腔機能を守ります。」
これは当院の診療方針の一つです。
ずっと定期的に当院に通院していた方が、年齢や病気などの理由で通院が困難になった時でも、継続して患者様のお口の状態を診させて頂けるよう、当院では歯科訪問診療も積極的に行っています。
今回は、実際に歯科訪問診療をうけるにあたり、どのような流れになるのか、詳しくご説明します。
★ 訪問診療とは
患者の求めに応じ、継続的、計画的に患者の自宅などを訪問して、診察・処置・療養指導を行うこと。
★ 往診とは
突発的な疾患が起こって、ただちに病院へ行けない事情がある場合、患者の元へ赴いて応急的な診療・処置などを行うこと。
【訪問診療の対象患者様】
疾病、傷病による通院困難者。(歯科医師が適正に判断します。)
通院できない身体的理由が必要です。
【訪問診療へ行ける範囲】
当院では、計画的な訪問診療を行うため、半径10㎞以内とさせていただいています。
【訪問先の条件】
患者様が寝泊りしている所
・患者様の家
・居住系施設(有料老人ホーム・グループホーム・サービス付き高齢者向け住宅など)
・社会福祉施設(特別養護老人ホーム・ショートステイなど)
通所施設(デイサービス・デイケアなど日帰り利用)は患者さんが寝泊りしている所ではないため、訪問できません。
① 歯科訪問流れ<ご自宅にお住まいの方>
自宅に住んでいる患者様本人又はご家族様、担当のケアマネージャー様がいられるのであればその方から、当院へ直接訪問診療の依頼の電話をして頂きます。
状況等を詳しく確認させて頂き、当院で訪問診療対応が可能かどうかを判断させて頂きます。
① 訪問日程のご相談。
※担当ケアマネージャー様がいる場合は、初回訪問日に基本的には同席して頂くようお願いしてます。
② 患者様の保険証類の確認とコピーの用意をお願いします。(介護認定されている方は介護保険証も)。
③ 現在服用しているお薬の情報のコピーの用意と定期的に注射などをしている場合も必ずお知らせください。
初回訪問日
実際のお口の中の状態を診て、記録や検査など、初回は口腔ケアを中心に行います。急性症状がある場合はそちらの処置を行います。
歯科訪問に関する同意書(当院の治療の流れや物品や治療の大まかな金額、一部の医療費は介護保険を使ってもらうことなどが書かれています。)の内容と
今後の治療方針を、同席されているご家族やケアマネージャー様も含めてご説明を
します。ご同意を得られましたら、同意書にご家族かご本人の署名と押印を頂き、
お渡しします。
訪問2回目以降
患者様のお口の状態によって訪問診療の間隔が変わります。
基本的には月1回または2回、
大きな治療(抜歯や入れ歯作製など)がある場合は必ずご本人・ご家族の同意を得てから治療を開始いたします。
ご請求について
歯科訪問診療費費は翌月の5日以降に請求書が出ますので、1か月分をまとめて請求させていただきます。当院指定の銀行の口座振替(引き落とし日、翌月30日祝日などの場合はその前日)も対応しています。
指定口座をお持ちでない場合は、翌月の初回訪問時に現金でのお支払いとなります。または、ご家族が当院窓口へ直接お支払いに来て頂く事も可能です。