皆さん、健康診断で血糖値について指摘されたことはありますか?
実は、血糖値は歯科とも深い関係があるのです。
今回は血糖値から見る歯科とのつながりをお話ししたいと思います。
まずは、血糖値って何?からお話ししたいと思います。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことを表しています。体の中ではエネルギー源として、ブドウ糖の供給と消費が繰り返されています。
それにより、血糖値は一定のレベルに維持されています。
ちなみにブドウ糖の原料は食物中の炭水化物などです。炭水化物は消化管でブドウ糖に分解・吸収され血液によって全身にエネルギー源として運ばれます。
健康な方では空腹時血糖値は70-110 mg / dL程度といわれています。
血糖値が必要以上に高い状態を高血糖、血糖値が必要以上に低くなることを低血糖、と呼びます。低血糖は、糖尿病患者さん以外でも起こりうる健康問題です。
まずは、よく言われている血糖値と糖尿病についてです。
糖尿病は、血糖値やヘモグロビンA1c(HbA1c)値が適正値よりも高い状態が慢性的に続く病気ですが、歯周病が進行すると歯肉の中で作られている炎症物質が血液を介してインスリンの効果を悪化させてしまい、糖尿病の血糖値コントロールに悪影響をあたえてしまします。
歯周病を治療し歯茎の炎症が改善されることで、血液中の炎症物質が減少、インスリンの効果が改善されるため、糖尿病の血糖値コントロールが改善されることがあります。
また、口腔内細菌が減少するので、糖尿病の合併症のリスクも低下することがあるとされています。歯周病を予防することは糖尿病の予防や治療につながります。
次に夜間低血糖とお口の関係についてです。
夜間低血糖とは、夜間に急激に血糖値が低下することです。
睡眠中に血糖値が急激に下がると、それを回復させるために、アドレナリンやコルチゾールなどのホルモンが分泌され、交感神経が優位になります。その結果、自律神経が興奮することによって、歯ぎしり、こわばり、寝汗や、悪夢などに見舞われ、睡眠の質が悪くなってしましいます。
当医院でも、歯ぎしりで悩まれている患者さんはとても多いです。そして歯ぎしりが原因による知覚過敏に悩まれている方も多いです。
他に、中性脂肪が低い方、副腎疲労がある方、慢性的なストレスを抱えている方、腸カンジダが増殖しているなどの特徴がある方は、低血糖になりやすい傾向があるといわれています。慢性的なストレスを抱えている方も多いですね・・・
歯ぎしりや、朝起きたときの頭痛や疲労感
日中のだるさや眠気、集中力が続かない・・・
こんな症状がある人は「夜間低血糖」の可能性が・・・
血糖値・・・実に奥深いです。
医者に行くほどではないが、なんだか不調な方。多くいらっしゃると思います。病気によるものでない場合、血糖値のコントロールも意識してみると改善されることがあるかもしれません。
健康は、何か一つのものをすれば大丈夫というものではありません。
歯科での治療も、むし歯や歯周病を治すだけで大丈夫ということではありません。
当医院では、むし歯、歯周病の治療はもちろんですが、自分のお口の状態がどうなっているのか、かみ合わせや日々気を付けること、栄養面からもご提案をし、総合的に生涯のパートナーとしていけることを目標としています。
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