歯科助手の金井です。

ちゃんと歯磨きをしているのにむし歯になるのはなんで？何度も再発するのはなんで？と思う方は多いかもしれません。

その反面、最低限の歯磨きしかしていないのに、あまりむし歯になったことがないという方もいます。実は、むし歯のなりやすさには生活習慣が大きく関係しているといわれています。

むし歯になりやすい人の特徴として、大きく３つあるとされています。

１．食生活が乱れている

　甘い物を食べていると、むし歯になりやすいと思っている方は多いのではないでしょうか？もちろん、甘い物はむし歯菌の栄養となり歯磨きを怠ればむし歯になります。しかし、原因はそれだけではありません！　例えば、間食が多くダラダラと食事をしていたり、水分補給に甘い飲み物をよく飲むと口腔内は食べ物の成分が残った状態が続き、むし歯になりやすい環境となります。

２．口呼吸をしている

口呼吸をすると、口の中が乾燥してむし歯のリスクが高まります。唾液には、殺菌作用や食事で酸性に傾いた状態を中和する作用があるため、口呼吸で唾液が乾燥または減少するとむし歯になりやすい状態となります。

３．その他の生活習慣

　食事や口呼吸以外でも、過度なダイエットやストレス、飲酒、喫煙などで唾液が減少します。上の２つでも述べましたが、唾液が減少するとむし歯になりやすい環境となります。

また、ちゃんと歯磨きをしているのにむし歯になるのは、なぜでしょうか？

歯磨きは、むし歯予防には大切ですが、綺麗に磨けているようで歯ブラシが届きにくい箇所は磨き残してしまっていることが多いです。

むし歯菌は、歯垢（プラーク）のなかにある細菌で、歯と歯の間や奥歯の溝などは磨きにくいため、歯垢が残ってしまいがちです。そして、歯垢は歯石へと変化し、歯磨きだけでは取り除けなくなります。ですので、歯科医院へ定期的に通い磨きにくい箇所などを歯科専用の器具で取り除き、むし歯予防を心掛けることも大切です！

むし歯になりにくい生活習慣へ！

むし歯になりにくい口腔内環境をつくるためには、生活習慣の見直しが大切です。食事やおやつの時間はしっかりと決め、飲み物も食事と同じく時間を決め、それ以外は水やお茶などで水分補給をしましょう。

当院では、個々のむし歯のリスクを測定出来る唾液検査（ＳＭＴ）も導入しています。リスクを把握することで、セルフケアの見直しができます。

↓詳しくは、こちらをご覧ください。

また、正しい歯磨きのポイントを知りましょう！

歯ブラシの毛先を、歯と歯茎（歯肉）の境目、歯と歯の間に当て軽い力で小刻みに１～２本ずつ磨くようにしましょう。歯並びが気になる場合は、歯ブラシを縦にあてて上下に小刻みに動かしましょう。

そして、歯と歯の間にはフロスを使用することで歯垢除去率が30％アップするので特に夜寝る前は使用し、しっかり歯垢を取り除きましょう。歯の状態や歯並びによっても注意する点が異なるので、専門の歯科衛生士の指導を受けることも大切です。

歯磨きなどのセルフケアをしっかり行うことで、むし歯予防は行えますが、むし歯のリスクを充分にコントロールすることはできません。口腔内トラブルが起きてから歯科医院へ通うと大きな治療になることが多いです。なので、歯科医院で定期健診を受け、セルフケアで取り切れない歯垢や歯石のクリーニング、ブラッシング指導を受け、むし歯ゼロを目指しましょう！