勤務医の水澤です。
新型コロナウイルスの流行に伴い、マスク生活が私たちの生活にすっかり浸透した昨今ですが、そんな中で気になってくるのが自分の口臭・・・。空気がマスク内でこもるため、マスクをつけていない時よりも気になってしまう、という方は少なくないのではないでしょうか。最近はテレビで紹介されたこともあり、患者さんからも口臭予防のための舌ブラシについて聞かれることが増えました。
今回は舌ブラシの使い方について紹介させていただきます。
※口臭の原因については豆知識㉖を参照ください。
舌ブラシとは
まず口臭の原因物質は60%が舌から産生されているというデータがあります!
舌ブラシを使って舌の垢である舌苔を落とし、舌を清潔に保つことで、口臭を予防することができます。また口臭だけではなく、舌表面の細菌数を減らすこともできるので、誤嚥性肺炎のリスクを下げることもできます。
ここで、「歯ブラシを使って舌の汚れを取っている」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それは良い方法ではありません…。歯ブラシはあくまで歯という硬いところを磨きプラークを落とすためのものです。その歯ブラシを舌の汚れ落としに使用してしまうと、舌を傷つけてしまう原因となってしまいます。舌には舌用の柔らかい毛、素材が使われた舌ブラシを使用しましょう!
舌ブラシの種類
舌ブラシには様々な種類があり、大きく分けると①ブラシタイプ ②へらタイプ ③ブラシ・へらタイプの3種類に分けられます。
①ブラシタイプは柔らかい毛のついたもので、細かい汚れも落とすもの
②へらタイプはゴムやシリコンでできており、舌への刺激は少なく、広い範囲の汚れを落とすもの
③ブラシ・へらタイプはその2つの機能を持っているもの、となります。
様々なものが巷で販売されていますが当院では細かい汚れも落とすことができるブラシタイプを販売しています。極細ねじりブラシ、アーチワイヤー、やわらかネックで舌を傷つけずに清掃を行えるオーラルメイトを当院は販売しておりますので、ご興味がありましたらお声掛けください!
舌ブラシの使い方
舌ブラシの使い方について詳しくお伝えします。
まず舌を前に突き出し、舌が山を作るところがありますのでその頂上あたりから舌の先まで優しく後ろから前へ、一方向に汚れを取っていきます。
優しい力であれば舌を傷つけることもありません。回数は4,5回でおおよその汚れを落とすことができます。汚れを落とした後はうがいをし、口腔内の洗浄を行います。
また舌の奥を触るとおえっとなってしまう、嘔吐反射を起こしてしまう方もいらっしゃると思います。その時には深呼吸をしながら、他の箇所(例えばつま先など)に意識を向けると抑えることができる場合があります。また、息を吐きながらブラッシングをすると反射を抑えることができるとも言われています。ご自身にあった方法を試してみてください。
「自分自身、口臭があるか気になる・・・。」誰にも相談できず悩まれる方もいらっしゃるかと思います。当院ではお口全体の管理のために行っている唾液検査の項目の一つに、口臭に関与するアンモニアも参考値で調べることができます。またお口の中の歯周病の治療、お口の清掃指導などでサポートできることがありますので、是非気軽にご相談ください。
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