歯科技工士の小宮山です。
今回はカリエス(むし歯)や、ペリオ(歯周病)や、外傷などで歯を失った場合の治療方法のひとつ、インプラント治療で用いられるサージカルガイドの製作方法について書きたいと思っています。
インプラント構造や手術方法などは、佐藤歯科医院歯の豆知識78.歯科用インプラントについてで、勤務医の兒玉先生が、詳しく書いているので、よろしかったら御覧ください。
まずはじめにセレック(セレックについては佐藤歯科医院歯の豆知識33最新のセラミック治療(セレック)についてで記載しています)により光学印象を行い隣接歯、対合歯(噛み合う歯)、粘膜に調和した、インプラントの上部構造を設計します。
インプラントの上部構造をセレックで設計
セレックで設計したデータをCT画像(CTについては佐藤歯科医院歯の豆知識58エックス線写真撮影についてで記載しています)に移行してインプラント治療が可能か診断します。この時骨量が少ないとインプラント治療が出来ない場合があります。
骨量が十分で、インプラント治療が可能と診断されたら、具体的には下顎骨では隣接歯の根尖(隣の歯の根の先)に接触しないか、舌側(内側)を突き破らないか、下顎管(神経が通る管)に触れないか、上顎では下顎骨同様隣接歯の根尖(隣の歯の根の先)に接触しないか、上顎洞(副鼻腔)に届かないかなとをCT画像をもとに、最適な長さと太さのインプラント体を選び、安全に埋入する方向と深さを三次元的に設計、決定します。
セレックのデータをCTに移行、
右下6に埋入予定
CT画像上で決定したデータを次にまたセレックの光学印象に移行して、セレックの画像にインプラントを埋入した時の画像を移行しスリーブ(金属性のガイド)の位置を決定します。
CTのデータをセレックに移行
この移行されたデータをもとにサージカルガイドをセレックで設計します。
サージカルガイドを設計
このデザインをもとにサージカルガイドをセレックのミリングマシンで削り出します。削り出されたサージカルガイドにスリーブ(金属製のガイド)を取り付けて完成します。歯槽骨(インプラントを埋入する骨)に穴を開けるドリルにもスリーブにピッタリ合うガイドが付いているので、ドリルのブレがなく、安全に設計した方向と深さに埋入することができます。
削り出されたサージカルガイドに、金属のスリーブを取り付けて完成
インプラント埋入後3~6ヶ月後インプラントと骨の結合を待って、上部構造を製作しています。
~最後に~
従来のインプラント治療では、歯槽骨(インプラントを埋入する骨)の歯肉を剥離して骨を露出させ、術者が目で見て触ってインプラントの埋入方向を判断していました。そのため術者の技量、経験不足によりインプラントを誤った位置に埋入した場合に痛みが残ったり、しびれがあるなどの後遺症が出ることがありました。
しかし現在ではCTとサージカルガイドを用いることにより、歯肉を剥離することなく、事前に安全な埋入方向と深さをシュミレーションした上で、より安全に埋入することができるようになりました。
インプラント治療は良い治療方法ですが、万能の治療というわけではありません。手術が必要ですし、術後のメンテナンスは天然歯以上に大事になります。
佐藤歯科医院ではトリートメントコーディネーター(トリートメントコーディネーターについては、佐藤歯科医院歯の豆知識19TC(トリートメントコーディネーター)についてで記載しています)により、ブリッジ治療やデンチャー(入れ歯)治療との違いや、インプラント治療のメリット、デメリットについてや、治療の流れ、治療の期間、費用、についてなど詳しくご説明させて頂き、インプラント治療にご理解頂いてから治療させて頂きます。
いつでもお気軽に来院してください。
あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゃゆゅよらりるれろわ・を・んアイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤャユュヨララリルレロワ・ヲ・ン
詳しくはこちらをクリック
お気軽にお問合せください
お電話でのご予約・お問合せはこちら
0258-32-0210
診療時間:9:30~13:00/14:30~18:00
※土曜は16:30まで
休診日:日曜・祝日