歯科助手の吉田です。
子どもの頃はよく、姿勢良く食べなさいと言われていたと思いますが、今はどうでしょうか?
食事にも正しい姿勢があり、姿勢が悪いと見た目だけではなく、消化も悪くなってしまいます。それだけではなく、噛む力や、お子さんの場合には、顎の発育や歯並びにも影響を与えてしまいます。
皆さんの姿勢は大丈夫でしょうか?
いくつか当てはまる方は要注意!一つでも当てはまるものがあれば、改善する必要があります。
では、正しい食事の際の姿勢をお伝えします。食事の際の正しい姿勢とは?
正しい姿勢で食事をされることで、たくさんのメリットがあります。
足の裏が床にしっかりとつくことで、足が固定され、噛む力が強くなり、噛む回数も増えます。噛む回数が増えることで、唾液がたくさん出るので、口の中を洗い流す作用や、口の中の細菌の増殖を抑える作用があり、むし歯、歯周病、口臭予防にもつながります。
姿勢が良い状態だと、左右の歯は均等に力がかかるため、歯やあごの負担が少なく、効率よく噛むことができます。例えば、テレビを見ながら食事をしている家庭で、テレビを見るために顔が横を向いている状態で噛んでいると、テレビ側の方が噛みやすいので片噛みになりやすく顎がズレやすくなります。また、姿勢が悪くよく噛まないことで、消化が悪くなってしまいます。
そのほかにも、たくさん噛むことによって、噛んだ刺激が脳に伝わり、脳が活発に働きます。そのため、認知症予防にもなりますし、記憶力や集中力を高めることへもつながります!しっかり噛めることで消化や吸収の手助けになるので、意識して足の裏を床につけて食べてみてください。
また、食事をしているときの姿勢が悪いと食べ物が飲み込みにくいだけでなく、誤嚥のリスクも高まります。誤嚥とは、食べ物を飲み込む際、食道ではなく気管へ誤って送り込んでしまうもので、主に高齢者に起こることが多いです。
正しくない姿勢の例として、椅子に浅く座り、骨盤が後ろに傾き、背もたれに体を傾けるような座り方があります。これを「仙座座り」と言います。特に、背中の丸くなった高齢者に多く見られ、床ずれや、誤嚥の要因になってしまう食べ方です。この姿勢は、首の筋肉が張るため、飲み込みずらくなり、食事を皿から口元に運ぶ動作もしづらくなります。
そのような方には、まず腰を深くかけることを意識していただくことが大切です。
誤嚥をしやすい姿勢は、人により異なりますが、その人その人にあった姿勢を取れるよう心掛けましょう。正しい姿勢を意識することで誤嚥を防ぐことにもつながります。
食事は少し姿勢を変えるだけで、食べにくさが改善される場合があります!体の健康はまず食事から!!
正しい姿勢で、栄養があるものをしっかりと噛むことを意識し、正しく食事をするようにしましょう。
特にお子さんの場合は、食べる時の姿勢が、体の成長や歯並びにも影響してきます。年齢を重ねても生涯おいしく食事をするためには、歯はとても大切です。
また、当院には、管理栄養士が2名在籍しており、栄養指導を行うことも可能です。
皆さんこの機会にご自身のお食事の時の姿勢を見直してみてください!
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