歯科衛生士の内藤です。今回は、歯の役割についてです。
歯は親知らずを含めると全部で32本あります。1本ずつ形が異なりますが、それぞれしっかりと役割があります。
そこで今回は、前歯、犬歯、臼歯、智歯の役割についてご紹介したいと思います。
【前歯】
別名、切歯(せっし)とも言い、上下合わせて8本あります。
前歯の役割は、食べ物を噛み切ることです。食べ物を前歯である程度小さくすることで、奥歯で効率よく食べ物を細かくできるようにします。また前歯は、顔の印象や発音にも関係しています。前歯がないと顔のイメージが変わったり、老けて見えてしまいます。発音に関しては、空気が漏れてサ行やタ行の発音が困難になります。
【犬歯】
糸切り歯とも言い、上下で4本あります。糸切り歯の主な役割は、物を切り裂くことです。
他の歯よりも根がとても長く、強度があります。そのため、前歯や奥歯の負担を軽減してくれる役割も担っています。また糸切り歯は、顎の動きのバランスを保ってくれている歯でもあるため、1本でも失ってしまうと、顎の動きのバランスが崩れてしまいます。
【臼歯】
いわゆる奥歯です。細かく分けると、臼歯は小臼歯と大臼歯に分けられ、それらを合わせて合計16本あります。
奥歯の役割は噛み合わせの安定を保ったり、食べ物を細かくすりつぶすことです。食べ物を細かくすりつぶすことによって、体内での消化の促進にも繋がります。奥歯を1本失うだけでも、噛み砕く力が半分近く低下してしまうとも言われています。
【智歯】
一般的には、親知らずと言います。通常合計で4本ありますが、先天的にない方もいらっしゃいます。親知らずは臼歯と同様、噛み合わせの安定を保ったり、食べ物を細かくする役割があります。
しかし、親知らずは必ずまっすぐに生えてくるとは限らず、生えてこなかったり、斜めに歯が生えてしまったりと、機能しない歯として存在していることも多くあります。機能していない親知らずの弊害として、お手入れしにくく、歯茎が炎症を起こして腫れたり、虫歯になりやすかったりします。大事な手前の歯へも悪影響を及ぼすこともあります。中途半端に生えてしまい、状況が良くない親知らずは、当院では抜歯をお勧めしています。当院には口腔外科を専門としている歯科医師も在籍しています。
このように機能していない親知らずを除いて、歯にはそれぞれ役割があります。奥歯だから、見えないからと、虫歯や歯周病を放置していませんか? 最近は、マスクをしている機会が多いからと言ってブラッシングが疎かになっていませんか?
歯は、痛くなってからでは病気が進行していることがほとんどです。どんな病気も、早期発見・早期治療がとても大切です。
些細なことでもお口のことでお困りごとがございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。一生ご自身の歯でお食事ができ、健康をお口から守っていけるようサポートさせていただきます。
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