歯科衛生士の半戸です。
皆さんは高齢になるとお口がどう変化していくかご存じでしょうか?「歯が抜けて入れ歯になる」「硬いものが食べにくくなる」などそれぞれイメージがあるかと思います。確かに、そういうお悩みを持っていらっしゃる高齢の患者さんは当院でもよく耳にします。しかしそれだけではありません!
どういう変化やリスクが加齢とともに伴うのか知識として知っていると対策を立てることができ、高齢になってからの歯の悩みを軽減できると考えています。今回は、高齢者に起こりうるお口の変化についてご紹介していきます。
①むし歯
若い方でもなるのでは?と思われがちですが、高齢者のむし歯は歯の根元がむし歯になってしまう「根面う蝕」という種類のむし歯に悩まされることが多いです。加齢に伴い歯ぐきが下がってしまい、むし歯菌に対抗する力が弱い面が露出することでできやすくなってしまうむし歯です。また根元が脆くなるため、歯が折れやすく歯を失う要因のひとつです。
予防法としては、歯と歯ぐきの境目を歯ブラシで磨くことが大切です。当院では磨き方の指導を歯科衛生士中心に行っています!自信のない方はご相談お待ちしています♪
②歯周病
高齢になると歯ブラシを細かく動かすことが困難になったり、鏡で自分のお口がよく見えなかったりする方が増えるため、お口の清掃状態が悪くなりやすくなります。そのため若いころはうまく管理できていてもこのライフステージになって急速に歯周病が進んでいきます。そのため、歯を支える骨が減り、むし歯と同様に歯を失いやすくなります。また、歯周病菌は全身との関係も深く、肺炎や心臓病など命に関わる大病の発症や進行を促進させてしまうと言われています。
予防法は、日々の歯磨きが一番ですが、歯周病を進行させる大きな要因として歯石が挙げられます。歯石は文字どおり石なので歯ブラシでの除去は不可能です。歯科医院で専用の器具にてとる必要があります。一見きれいに見えても隠れた歯石は必ず存在します。自分はどこに歯石がつきやすいのか知るきっかけにもなりますのでぜひ一度歯科医院に足を運んでみてはいかがでしょうか?
③歯のすり減り・削れ
長年、噛んだり歯ブラシで強くこすったりと歯を刺激し続けたことで、歯の噛む面が平にすり減ってしまったり、歯が薄く細く削れてしまうことがあります。それにより、歯の薄いところからヒビや折れる要因になります。また、削れたところは歯の質としても弱いところのため、むし歯に罹患しやすいというリスクが伴ってきます。
これらは、若いころからの歯への刺激を減らすことが有効な予防法として挙げられます。歯ぎしりや食いしばり、歯の強く磨きすぎなどが大きな要因です。心当たりがある方は今から意識して改善していきましょう!
④唾液量の減少
お口の変化は歯だけではありません。人は一日平均して1~1.5Lの唾液を出します。しかし加齢とともに減少しお口が乾燥しやすくなります。それによりお口の中の菌が増加し、結果的に歯を失いやすい環境を作ってしまいます。
今からできる対策は少ないですが、お口を潤すということが一番に挙げられる予防策です。こまめな水分補給やお口の体操が有効です。周りでお悩みな方がいらっしゃれば、ぜひお伝えしていただけたらと思います。
【まとめ】
人は必ず年を取るので、全身の加齢変化だけでなく、必ず何かしらお口のお悩みをお持ちになります。それは私たち歯科のプロでも悩む可能性はあります。しかし、最初にもお話ししましたがその悩みを軽くすることはできます!歯磨きの仕方、お口の癖など少しの意識で自分の将来をかえることに繋がります。
すでにこういったお悩みが出現している方もそれに気づけたことに自信を持っていただきたいです!必要な治療を行い、加齢変化に負けないお口をつくることは今からでも十分可能です。当院では自分のお口を大切にしたいと願う患者さんを全力でサポートさせていただきます!お気軽にご相談ください♪
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