歯科衛生士の酒井です。今回は「認知症と歯科」についてです。

[歯科]と言えば・・・

痛い、怖い、時間がかかる、マイナスなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか？

今の歯科医院では、虫歯や歯周病の早期発見だけではなく、虫歯や歯周病を予防する為にお口の中にトラブルがなくても美容院に行く感覚できれいになる為、健康維持の為に通院して頂く方も多くなりました。

痛い、怖いという暗いイメージから、清潔感のある明るいイメージへ変化しています。更に最近では、歯科医院に定期的に通院する事でお口の中のトラブルや病気だけではなく、認知症の早期発見が出来ると言われています。

なぜ歯科受診の中でそのようなことが出来るの？そんなふうに思いますよね。まず歯科受診をする為には予約が必要な事が多いです。

〇月●日  〇時●分・・・

診察時には・・・

どこが痛いですか？いつから？どんなふうに？

お口を開けて下さい、右を向いてください、今度は左・・・

咬んでください！などなど・・・

記憶しておかなければならない事、状況を説明する、動作作法、色々な認知動作、作業が必要です。認知症になるとこのような動作、作法が苦手になります。

歯科スタッフは定期的に患者様とお会いする事で、いつも時間通りに来られるのに？この前はできていたのに？お元気がないかな？痩せられたかな？など、何気ない会話や動作から気づく事が出来ます。

認知症が進行すると、痛みを感じづらくなったり、痛い事やお口の中のトラブルを上手く伝えられなくなります。更には他人に見られることを拒否したりします。

記憶障害では、歯磨きをしたか忘れてしまったり、入れ歯の保管場所が分からなくなったり…入れ歯をお口の中へ入れる事がわからなくなったりします。また、急にお口の中の清掃状態が悪くなる事も多いです。

認知症の初期症状をみていきましょう。

気になる項目があれば迷わずかかりつけ医師、歯科医師にご相談ください！

認知症は早期発見する事で、進行を遅らせる事が可能になってきています。どの病気もそうですが早期発見、早期治療が大事です。

当院でも実際に軽度の認知症の早期発見から治療に繫がったケースがあります。歯科受診を面倒だと感じずお気軽に受診してください！お困りの事、小さな事でも遠慮なくご相談ください！

必要時は医科や専門機関と連携しお手伝いさせて頂く事も可能です。