歯科助手の若月です☻
みなさんの中で歯周病が悪化してグラグラしている…口臭が気になる…という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
歯周病の主な原因は、プラークという“細菌のかたまり”です。プラークや歯石により、歯の周りの組織に炎症が起き、あごの骨や組織が失われてしまうのが歯周病の成り立ちです。
歯周病の治療では、まず患者さん自身に“正しいブラッシング方法”でセルフケアをしていただくこと、メインテナンスに通院していただくことが重要です!
軽度、中等度の場合は上記2つで改善することが多いものの、歯周ポケットが深くなっていて器具が届かない場合は、歯茎を切開して歯茎の中にある歯石を取り除きます。
しかし、それまでに歯の周りの組織が失われていると、歯を支えてる骨などが失われているせいでその後の歯の保存が難しくなってしまうことがあります。
この時に、歯を支える組織の再生を促すために行なわれるのが『歯周組織再生療法』です。
再生材料(当院ではリグロス)を組織の失われた部分に入れて、再生を促す治療法です。
再生には時間がかかり、組織の状態によっては適用外がありますが、うまくいけば歯の寿命を延ばせる可能性があります。
では、歯周組織再生療法とは具体的にどういった流れなのかご紹介します。
手術当日の体調に問題がないか問診します。お変わりなく整えたら手術部位に麻酔をおこないスタートです。
まずは歯茎を切開し、歯の根までを見やすくするために歯茎を剥離します。
歯周基本治療だけでは深くて取り切れなかったプラークや歯石を、専門的な器具を使用し取り除いていきます。
出血も落ち着き完全に取り除いたら、その後再生材料を塗布します。
歯茎を元通りの位置に戻し、縫合していきます。
治療後は、1~2週間後に糸取りで来院していただき、半年後を目安に骨や組織が再生しているかの確認のレントゲン撮影をさせていただきます。
その間も、定期的に経過のチェックと歯のクリーニングが必須です。
長い期間ですが、ご来院いただければと思います。
☑治療後の注意点
・喫煙はNG×⇒喫煙者は組織の再生が半分になると言われています。(禁煙を推奨しています)
・手術日当日は、飲酒や激しい運動、入浴は避けてください。
・縫合した糸を取るまでは手術部位への歯磨きを避け、うがい薬で清潔に保ち、その後1ヵ月は柔らかい歯ブラシで磨いてください。
・一時的に赤みを帯びたり腫れたりする可能性があります。
☑メリット・デメリット
メリット ⇒・保険適用で受けられる
・普段見えない部位の歯石を除去できる
・入院せず1~2時間の手術で終了する
デメリット⇒・歯茎の位置が下がる可能性がある
・1週間程度は、痛みや腫れが出る可能性がある
・手術できる骨の状態に条件がある
長く持たせるには、メインテナンスが必要です。
治療したところは再生療法が必要なほど歯周病が進行していた部位なので、治療の経過を診て、再発を防ぐことが大切です。
治療が終わったから通院をやめることは勿体ないです!治療後もぜひ健口管理をおこない、歯や歯茎の寿命を延ばしていきましょう!
いかがでしたでしょうか?歯茎を切開するということで恐怖心や不安があるかと思います。
当院では、日本歯科大学から歯周病専門医の先生に来ていただいているので、いつでもご相談ください。
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